クックパッド、レシピ検索動向から熊本地震における生活の変化を調査

2016年6月1日
クックパッド株式会社

クックパッド、レシピ検索動向から熊本地震における生活の変化を調査
長引く余震の影響から火を使わずに料理できる調理家電に需要
「ホットケーキミックス」など、日頃使い慣れた食材が非常時も活躍

この度の熊本地震により被災された皆様ならびに、そのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

クックパッド株式会社は、2016年4月14日(木)以降のレシピ検索動向から、被災地域における生活の変化や現地で求められていた情報について分析しました。

■地震は避難所だけでなく、熊本県内の自宅で過ごす人々の生活にも大きく影響
14日(木)の前震および16日(土)の本震発生以降、避難指示・勧告が発令された地域だけでなく、熊本県内全域においてレシピ検索数が大きく減少し、その後の回復に時間がかかりました。避難所での生活を強いられた方々以外にも、地震が人々の生活に大きな影響を及ぼしていたことがうかがえます。

■ガス復旧後も余震の影響で調理家電に需要、粉物が非常食としても活躍
熊本県内で地震発生以降に検索が急増したキーワードには、「地震」「災害」「非常食」といった地震に直結するワードの他、ライフラインの停止や物資の不足を反映したものが目立ちました。その特徴は以下の通りです。

(1)ガスや水、炊飯器が使えない中で米を炊く方法 :炊飯、炊き方、土鍋、(2語の組み合わせ検索で)「米 コーラ」「米 炭酸水」「米 緑茶」「米 洗わない」など
(2)断水でも料理する方法 :節水、水なし、クッキングシートなど
(3)ガスを使わず電気だけで料理する方法 :電子レンジ、ホームベーカリー、オーブントースターなど
(4)家で常備されている粉物関連 :薄力粉、強力粉、小麦粉、ホットケーキミックス、発酵なしなど
(5)そのままでも食べられる食材や備蓄品をおいしく食べる方法 :卵、ゆで卵、サバ缶など
 

【非常時に役立つレシピの例】

電気・ガス・水道が停止した地震発生直後は、人々の「温かい米を食べたい(炊きたい)」という気持ちが検索動向に色濃く現れました。断水の中ではお茶やジュース、炭酸水といった常備飲料が炊飯用に活躍した模様です。また、今回の地震は広範囲で大きな余震が続きました。そのため、ガスの復旧後も「火を使うのは不安」という状況が長く続き、「電子レンジ」などの調理家電を使うレシピの検索が増加したと思われます。
家庭での常備率の高い「ホットケーキミックス」は、少しの水さえあればレンジ調理で完成する蒸しパンなど、日頃から簡単・おいしいレシピが多数投稿されており、今回の非常事態下で注目が集まりました。調理環境や物資に制約がある中でも、使い慣れた食材で普段と変わらないおいしい料理を作りたい、そんな想いが検索動向からうかがえます。

■非常時に「自宅で不安な日々を過ごす人々」に向けて役立つ情報を発信
今回の地震に限らず、災害発生時は被災地周辺において、物資の不足など災害による影響を受けながらも自宅で生活をする方々が多くいます。また、ライフライン復旧の速さや順序など、災害の種類や地域の特性によって非常時に求められる情報は異なります。今後クックパッドでは、非常時に暮らす人々が日常を早期に取り戻し、前向きに暮らすきっかけになれるよう、お腹と心を満たすための情報を迅速に提供してまいります。また、日頃から無駄なくストックしておける食材といった防災に役立つ情報も、随時発信してまいります。
 

【参考1】熊本地震における「クックパッド」の日次利用者数の変化

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(注)地震発生前日(13日)を基準に、全国合計に対する各地域の利用水準を表示

 
【参考2】クックパッドニュースの特集
非常時にも美味しいごはんを食べるためにできること

 

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