2017年9月18日
クックパッド株式会社
クックパッド、フルタイムRubyコミッターとして遠藤侑介氏を採用
次世代バージョンの中心的機能となるRubyの堅牢性向上に貢献
クックパッド株式会社は、フルタイムRubyコミッター*として遠藤侑介氏が入社したことをお知らせします。
遠藤 侑介氏(左) 執行役/CTO 成田 一生(右)
クックパッドは、「毎日の料理を楽しみにする」というミッションの実現に向けて、柔軟なサービス開発を実現するための中核技術の一つとしてプログラミング言語Rubyを採用しています。その開発を促進するために、フルタイムRubyコミッターとしてRubyの中心的開発者の一人である笹田耕一氏を採用するなど、Rubyの開発に大きく貢献してきました。
Rubyにおいて多方面で活躍している遠藤氏は、今回、クックパッドに2人目のフルタイムRubyコミッターとして参画します。同氏は今後、次世代バージョンで構想されているRubyプログラムの堅牢性を向上させる中心的機能の研究開発を行なっていく予定であり、その開発を通じてクックパッドのサービス安定性や開発者生産性の向上に寄与していきます。
* コミッター = リポジトリ(システムの設計情報等のデータが保管されているデータベース)に修正を加える権限がある者のこと
【遠藤侑介氏のコメント】
クックパッドにフルタイムRubyコミッターとして参加させていただくことになりました。2008年にRubyコミッターになって以来、テストの拡充やリリース管理など、ソフトウェア工学よりの観点からRubyの改良に関わってきました。クックパッドでは、引き続きテスト支援の機能拡充や、次期メジャーバージョンの「Ruby3」で導入が検討されている型システムの検討など、クックパッドを含むRubyユーザーがプログラミングを楽しみながら堅牢なサービスを作れるような言語機能の設計と開発に取り組んでいきます。また、開発した技術をクックパッドで活用し、「毎日の料理を楽しみにする」というミッションの実現に寄与していけたらと思います。
【遠藤侑介氏のプロフィール】
大学院修了後、大手電機メーカーで研究開発職としてソフトウェア工学の研究開発に従事する。そのかたわら、Ruby 2.0のリリースマネージャーを努めるなど、Rubyの開発に携わる。著書に『あなたの知らない超絶技巧プログラミングの世界』『RubyでつくるRuby——ゼロから学びなおすプログラミング言語入門』、共訳書に『型システム入門——プログラミング言語と型の理論』など。