料理の力で世界中のひとりでも多くの人の生活を豊かにしたい
総合職 田中 麻喜子/2016年新卒入社 
海外生活で感じた料理の大切さと大きな可能性

―学生時代について

私は高校生の時に経験したイタリアでのホームステイ生活で、“料理が人生を豊かにする”ということを身をもって学びました。イタリアの家族はものすごく食を大切にしていて、彼らにとっての食は単なる栄養摂取ではなく、「おいしい!」という喜びを大切な人と共に分かち合う行為だと感じました。大切な人を喜ばせたいから料理にも手間暇かけるし、それをみんなで楽しむから料理ももっと楽しくなる。こういう行為を通じて人がつながり、人生をより豊かにしている。そしてそれが文化として地域に根付いている。物質的な豊かさや効率を重視する東京で生まれ育った私にはかなりのカルチャーショックでした。その後、大学時代はアメリカに留学し、そこでも料理の大切さを実感しました。当時のルームメイトはブラジル人、中国人、ノルウェー人と人種も文化も様々で、それぞれ生活リズムも食生活も全く違っており、打ち解けるのに時間がかかっていました。その頃の私は、初めての寮生活で心身の健康バランスがうまく保てず、体調不良が続いていており、まずは自分の健康のために料理を始めることにしました。毎日料理をしているとルームメイトたちも自然と家に帰ってくるようになり、一緒に手作り料理を囲む機会が増えていきました。毎日お互いについてゆっくりと話す機会ができたことで、文化の違いや育ってきた環境を知ることができ、ぎくしゃくしていたルームメイトとの関係性も深まっていきました。料理によって生まれたコミュニケーションで、人と人とがつながっていく。これこそが料理の力だな、と気づきました。そのとき、今までの経験が“料理”という軸で一直線につながって、「料理の力で人の人生を豊かにしていきたい」と思うようになりました。そこからは大学の専攻も食に切り替え、日本に帰国してからは食を軸に就職活動をして、クックパッドに出会いました。

料理だけじゃない!海外メンバーとの仕事は毎日が発見の連続

―今の仕事について

現在は海外事業部でイタリアやフランスでのレシピサービスの立ち上げや、サービスを成長させるためのコミュニティづくりを担当しています。レシピサービスの立ち上げは箱をつくるだけでは不十分で、実際に現地のユーザーさんに愛着を持って使い続けてもらう必要があります。そのために例えば、リリース前に市場調査を行ったり、リリース後には現地でコミュニティ作りを牽引する人材の採用や、ユーザーインタビュー、コミュニティづくりのための施策立案など、価値を届けるために必要となることを自ら見つけて取り組んでいます。私のミッションは今まさにクックパッドが掲げている「毎日の料理を楽しみにする」ということ。それに向かって日々走っています。ひとりでも多くの人に料理を楽しんでほしいし、料理によって笑顔が増えるような体験を世界中の家庭でつくっていきたいと思います。

―海外事業部の楽しさ

クックパッドは必ず現地の方をコミュニティメンバーに迎え入れています。現地の方々に価値を届けるためには、食文化、宗教、習慣、地域性だけでなく、実際に現地の人たちが日々キッチンでどんなことに困っているのか、どんなレシピを求めているのかを理解する必要があるからです。例えば、“朝ごはん”という単語1つとっても、そこから連想されるレシピは国や地域によって差があります。こういう感覚は現地に住んでいないと中々得られないので、現地の人と一緒にチームを組んでやっていくという方法を取っています。
現地スタッフとその国のユーザーのニーズについて議論をするときはとても楽しいです。国によって料理の概念も食文化もニーズも違う。日本に暮らしていると自分が知っている文化や環境が”普通”だと思いがちですが、世界には本当に色んな国の人がいて、自分の当たり前が覆されます。アジア、中東、ヨーロッパなど色んな地域のメンバーが入ってきて、様々なバックグラウンドを持つ人と会話をすることはとても刺激的です。 言葉や文化が違っていても、世界中の仲間とひとつのミッションに向けて切磋琢磨していけることこそが、クックパッドの海外事業部の楽しさだと感じています。

料理を通じて誰かの人生を少しずつ変えていける

―入社1年目でユーザーに届けられた価値

入社1年目でクックパッドフランスを立ち上げたときにはまだ右も左もわからず、「本当にこれでユーザーに価値が届いているのだろうか」と不安な気持ちになることも多々ありました。そんなときフランスへの出張で、ひとりのユーザーさんと話す機会がありました。その方は旦那さんを亡くしたショックから3年間料理ができずにいたのですが、クックパッドと出会い、料理を再開できたのだそうです。その話を聞いて「わたしたちが届けたかったものが届いていたんだ」と思い、涙が出るほど嬉しかったです。海外事業部と聞くと一見華やかにも思われますが、普段やっていることは地道な作業が多く、物理的にもユーザーから遠いところにいます。だからこそ、自分が東京のオフィスで取り組んでいる仕事が、世界のどこかにいる誰かの人生を少しでも変えることができたという実体験は、1年目の最も大きな収穫だと思います。この経験があるから自信を持って頑張れるし、今の原動力につながっています。