私たちが実現したいと考える世界
世界中の人々の生活は、資本主義体制の中で非常に豊かになり、貧困に悩む人は減り、医療技術の革新により人類の寿命は長くなりました。 ただ、生活は豊かになりましたが、肥満や生活習慣病、バーチャルな人間関係の偏重がもたらす心の病は増加しました。また「地球」の健康という意味でも、CO2の排出量増加、 オゾン層の破壊、土壌や海洋の自浄作用を超えた汚染など、大きな犠牲を払ってきました。
外食やデリバリーの普及によって、安くて美味しいものが手軽に食べられるようになりましたが、それらの食品を流通させるために、多くの森林が伐採され、ゴミも増え続けています。 結局、今まであった問題を解決する中で、また新たな問題をつくっているにすぎないのではないかとクックパッドは考えています。では、どうすればヒトや、社会や、地球を健康に、豊かにできるのでしょうか ?
ヒトの健康に必要なのは、食事、運動、睡眠といわれ、世界でもっとも頻度高く行われている社会活動は、家庭での食事です。 つまり食は、ヒトにも社会にも、地球にも大きな影響を与えているといえます。 この食の良し悪しがヒトと、社会と、地球の、これからの分岐点になると思っています。
クックパッドは、食の世界を良くするには、料理をするひとはもちろん、農家など食に関わるものをうみだす「つくり手を増やすこと」だと考えています。これまでの歴史において、効率や利益の追求が優先され、結果、地球が健康を損なうシーンに遭遇することが多くなりましたが、つくり手になると様々な「気づき」が増え、自らが考え判断するようになるので、「つくり手」となったひと自ら、地球の健康について判断したほうが正しい意思決定ができると思っています。
「つくり手」で居続けてもらうためには、料理が楽しみに、それも、毎日楽しみになる仕組みづくりが必要だと思うのです。 料理をもっとクリエイティブで楽しいものにしたい。 「つくること」をわくわく楽しいことにしたい。 「作業」ではなくどんどんうまくなるものにしたい。料理をとおして、 他の人とのつながりが楽しみとなり増えていくようにしたい。 料理を、ヒト、社会、地球の健康に貢献していると自信をもって続けていけるものにしたい。そんな風に考えています。
世界中の80億人の中には、すでに料理をたのしんでいる「つくり手」がたくさんいます。 そのひとたちのエネルギーや、知恵や、思いや、気持ちが、人々を励まし助けになるようなコミュニティをつくりたいと思っています。 クックパッドはヒト、社会、地球の健康を“毎日の料理を楽しみにする”ことによって実現していきます。