毎日の料理を楽しみにする会社

テクノロジーカンパニークックパッド

日本最大規模のRailsサイトにして世界No.1の料理サイト

当社が運営するレシピコミュニティーサイト『COOKPAD(クックパッド)』は、おかげさまで今年11年目を迎えました。
また2008年7月に実施した大規模なリニューアルにあたっては、Ruby(*1)を採用し、大規模サイトのRails(*2)化を実現したことで、IT業界の注目を集めました。
これによって、月間3.9億PVと816万人のユーザーを擁するクックパッドは、世界で有数の、そして日本最大規模のRailsサイトとなりました。

クックパッドの816万人のユーザーは、その97%が女性です。
そのうちの最も多くを占める30代のユーザーは、299万人にもおよび、日本人の同世代の女性、約930万人のおよそ25%にあたります。
これはつまり、30代の日本人女性の4人に1人がクックパッドを利用していることになります。
その意味でクックパッドは、日本最大規模のRailsサイトであるだけでなく、料理サイトとして世界ナンバーワンだと自負しています。

*1 Ruby
まつもとゆきひろ氏が開発したスクリプト言語とその処理系。オブジェクト指向的な言語構造になっているが、通常の手続き型のプログラミングも可能。C++ 言語などの本格的なオブジェクト指向言語では大げさと思われるプログラミングを支援することを目的としている。作者が個人で開発しているフリーソフトウェアである。Rubyは、Perlと同じくらい強力なテキスト処理能力、シンプルな文法などの特長をもっている。

*2 Rails
「Ruby on Rails」の別称。スクリプト言語のRubyにより構築された、Webアプリケーション開発のためのフレームワーク。デンマークのDavid Heinemeier Hansson氏によって開発され、オープンソースとして公開されている。

「世の中の役に立つ技術」を目指すテクノロジー・カンパニー

当社は、テクノロジー・カンパニーを標榜し、これまでもそのコアとなるテクノロジーに注力し続けてきました。
それは、我々が目指す「料理が楽しくなる世の中」を実現していくための軸となるのは、やはりテクノロジーだと考えるからです。
また、それは「技術のための技術」ではなく、「世の中の役に立ち、生活を豊かに変えるための技術」であることが重要です。

一方、インターネットのサービスは、いまや音楽ディバイスや電子レンジ、車などと同様、完全に「プロダクト」となっています。
いわば、プロダクトとしてどれだけのアウトプットを出せるかが、問われる時代になったといえるでしょう。
そしてこれが、現在、我々が真剣に取り組んでいるもう一つの課題でもあります。

「プロダクトの価値を高めるための技術」に挑戦

クックパッドは、「料理」というテーマ上、その構築技術や機能は何気ないものに思えるかもしれません。
しかし、そのバックボーンには、ハードな「クックパッドルール」が存在しています。
高度な技術を導入し、精度の高いシステムゆえの快適さがそこにはあります。
そして、私はそれを表に出さないのがプロダクトだとも思っているのです。

プロダクトの価値は、ユーザーにとっての楽しみや快適性、利便性をどれだけ提供できるかにあります。
しかし、それを実現するテクノロジーは、その背後に隠れているべきだと私は考えています。
ある程度のトレンドはあるにしても、プロダクトの表面にテクノロジーが自己の存在を主張することは、本質的には邪魔なものだからです。
車でいえば、ポルシェはポルシェ以外の何者でもなく、それを構成するテクノロジーは既存のものとして、運転者にその存在を意識させません。
一流のもの、本物のプロダクトは、そういうチカラを持っています。当社のテクノロジーに対する考え方や目指している方向性は、それに似ていると思います。

しかし、それを達成しようとすることは、同時に、より高度なテクノロジーを必要とします。
そしてそれは、より多くの真に優秀な技術者を必要とすることでもあります。
だからこそ、当社は、今、技術者の採用に最も注力しているのです。

個々の力と発想が作り出す新たなチャレンジに期待

技術者のみならず、すべての社員に対していえることですが、当社では、組織の中で個々がどのような意識を持って役割を担い、仕事に向かうかを重視しています。
その設定を決めるにあたっては、3つの指標があります。
ひとつは、本人がやりたいこと。もうひとつは、本人の能力が生かせること。
そして、その結果として会社に貢献できることです。
この3つの軸が重なり合う部分で役割が担えれば、会社と社員は、ともに「WinWin」の関係を築くことができ、互いにハッピーになれると思っています。

そのために、仕事をする上で、つねに意識して欲しいと思っていることがあります。
それは、自分のやりたいことを理解し、その価値を知ること。
そして、自分の得意なことと苦手なことを理解することです。
これができている人、あるいは、つねにそれを知るための努力をしている人であれば、当社の仕事を通じて成長できると考えているからです。

これが明確になれば、人を軸にサービスや事業を生み出すことができます。
その軸は、もちろん世の中のニーズとマッチしていなければなりませんが、我々の企業理念である「世の中の役に立つ」ためのフレーム作りとそのサポートのための新たなチャレンジは、個々の社員の意識と力から生まれてくるものであると期待しています。
それはいわば、会社という器を使って世の中の役に立つことでもあります。
それが、社員として事業に貢献できる接点となり、当然、待遇にもその成果が反映されるのです。

力と自信があり、さらに上を目指す人には最適なフィールド

私は自身の体験から、技術者にとって、自分の持っている能力が世の中の役に立つことこそが、最大の喜びであることを知っています。
そして、優秀な技術者ほど、その欲求が強いものです。
しかし、限られた環境の中で実際にそれを実現するのは、難しいことが多いのも事実です。
私は、そのチャンスが技術者に常に与えられていることが、クックパッドの一番の特徴だと思っています。

自分がやりたいことを仕事にできて、しかもそれが役に立つプロダクトにつながり、事業として形成される。
そんなチャレンジをしたいと考えている人にとって、当社のフィールドは最適だと思いますし、また、その技術力に必ず報いることができる会社だとも思っています。
そして、誤解を恐れずにいえば、厳しいけれどやりがいがあるという点において、自分の力に自信があり、さらに上を狙いたいと思う人であれば、クックパッドは、チャレンジしがいのある会社だといえるでしょう。

技術部門を統括し、牽引する2つのキャリア

仕事のやりがいも重要ですが、技術者としてのキャリアパスも重要です。
当社では、より魅力的なキャリアパスへの改善のため、議論と検討を重ね続けてきました。
現在、技術者のキャリアとして、大きく2つのキャリアパスの実施を計画しています。

ひとつはマネジャーとしてのキャリアです。
事業やモノ作りについて、テクノロジーを正しく理解した上でチームをマネジメントし、その仕組み作りをしてみたいという人に対しては、技術者であってもマネジメントのキャリアパスを用意しています。
具体的には、プロジェクトのゴールを設定し、それを実現するための戦略を考える仕事です。
そのコースとしては、プログラマやエンジニアからスタートし、デイレクターからプロデューサーへのキャリアが想定されます。

もうひとつは、エンジニアとしてスペシャリストを目指すキャリアです。
プログラミングをし続けたい人、現場の仕事が好きな人には、よりプロフェッショナルなスキルを培ってもらい、スペシャリストとして技術力を高めていって欲しいと考えています。

厳しさの中でこそ技術力は育まれ、価値が生まれる

当社は、技術者に対して高度な技術力を求めています。
それは一種の厳しさかもしれません。
しかし、その厳しさは、そのまま辛さにつながるものではありません。
私は、優秀なエンジニアほど、その厳しさの中に面白さや楽しさを見いだすと思っているからです。
なぜなら、優秀な技術者は、「優秀」になるまでに、多くの失敗を経験しているはずだからです。
いわば、多くの厳しい環境を乗り越えてきた人ほど、その中からチャンスを見いだして、アドレナリンが溢れ出すような仕事に巡りあってきたのではないでしょうか。
逆にいえば、ぬるま湯の中では、優秀な人材は育たないともいえます。

同様に、自分の経験からいっても、テクノロジーによって価値が生み出される瞬間というのは、厳しい環境の中から生まれてくると思っています。
これは必然といえるかもしれません。
私は、何をやっても、いつでもいいという環境から、世の中の役に立つサービスやプロダクトが生まれるとは信じていません。
厳しい環境だからこそ、必然的に価値のあるものが生まれる。
それが我々のようなテクノロジー・カンパニーの必要条件だと思っています。

技術者にとって、厳しいけれど成長できる環境、それがクックパッドです。
そして、それは同時に、技術者にとって、価値を生み出す楽しい環境でもあるはずです。